皆さんには自身の貯金や投資などのお金のことを話せる友人や同僚はいますか?
他人のお金に関わることはなかなか聞くことができないのが実情だと思います。
しかし なかなか聞けないことだからこそ、周りの人が一体いくら貯金しているのか、自分の貯金額が他人と比較して多いか少ないか気になる方が多いのではないでしょうか。
今回は金融広報中央委員会という組織が実施した「家計の金融行動に関する世論調査」を参考に世間の貯金事情を調査していきたいと思います。
あなたの貯金額は多いのか、それとも少ないのか、早速見ていきましょう。
家計の金融行動に関する世論調査とは
家計の金融行動に関する世論調査は、「二人以上世帯」と「単身世帯」を「インターネットモニター調査」により実施し、公表資料を掲載しています。
家計の金融行動に関する世論調査
- 調査時期 令和5年6月23日(金)~7月5日(水)
- 調査対象 単身世帯2,500世帯 二人以上世帯5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満)
- 調査方法 インターネットモニター調査
この調査は金融広報中央委員会が全国を対象に毎年行う、信頼できるデータです。
今回のデータは生活費など日常的に使用するお金は含んでおらず、銀行預金と株式・債券・貯蓄型保険などを含んだ金額が対象となります。
また、不動産も含みませんので不動産オーナーでも銀行預金などが少なければ、貯金が少ない人として分類されてしまっています。
令和5年 世帯別金融資産額
それでは調査結果をもとに、単身世帯、二人以上世帯の最新の金融資産額を見ていきましょう。
平均値で見てみると、単身世帯で941万円、二人以上世帯で1307万円という結果でした。
これには思ったより多いと感じた方が多いのではないでしょうか。
実は平均値は 算出する数の中に、ほかの数に比べて極端に大きい数字が入っているとその数に平均値が押し上げられて高く出てしまう場合が多く、中央値のほうがより一般的な感覚に近い数の場合が多いです。
平均値と中央値の違い
「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](令和5年) (shiruporuto.jp)
中央値は金融資産額順に並べたときに真ん中に位置する世帯の値になるため、極端な富裕層の影響を受けません。
これらをもとに中央値を見てみると、単身世帯で100万円、二人以上世帯で330万円しかないことが分かります。
この値には若者から高齢者までの合計の中央値なので、仕事を退職している人の金融資産も含まれていると考えると、かなり少ない数字ではないでしょうか。
年代別金融資産額
続いて単身世帯と二人以上世帯の年代別の金融資産額を見ていきます。
単身世帯の30代を見てみると、平均値と中央値の差が約6倍あります。40代では約12倍、もっとも差の大きい50代では約17倍もの差があります。
同じように二人以上世帯でも見てみると、30代での平均値と中央値の差は約4倍あり、もっとも差の小さい70代で約2.5倍の差がありました。
この結果で考えると、お金持ちと一般市民の格差がかなりあるように感じます。
ちなみに昨年の家計の金融行動に関する世論調査の二人以上世帯の金融資産額の平均値は1291万円(今年1307万円)、中央値は400万円(今年330万円)なので、昨年よりも今年の方がお金持ちと一般市民の金融資産の差は広がっています。
なにもしなければ、貧富の格差は広がる一方
誰にでもできる!お金の貯め方&増やし方
お金を増やす方法には、「収入を増やす」「節約をする」「投資をする」の3つがあります。
代表的な方法
- 固定費の見直し
- 先取り貯金
- 転職でキャリアアップ
- 副業で複数の収入源を持つ
- iDeCoやNISAを活用した資産運用
固定費の見直し
節約をするのであれば、まずは家計を見直すところから始めましょう。自分自身が「何にいくら使っているのか」を把握することで、節約できる支出項目が明確になります。
特に家賃・光熱費・携帯料金などの通信費は、契約状況を見直すだけで毎月の節約が可能です。
手続きがめんどうかもしれませんが、一度見直してしまえば長期的に固定費が削減できるので、節約の第一歩として固定費の見直しから始めるのがおすすめです。
先取り貯金
固定費を削減して貯金に回せるお金ができたら、次におすすめなのが先取り貯金です。
先取り貯金とは、毎月の給与から1万円、2万円と決まった額を先に貯蓄に回して、残ったお金で生活する方法です。
給与が振り込まれたその日に 別の口座に先取り貯金分を移してしまえば、簡単にまとまったお金を貯める事ができるようになります。
貯蓄用の口座を作るだけで始める事ができるので、貯蓄や家計管理が苦手な人、ずぼらで面倒くさがりの人にぴったりの貯蓄方法と言えるでしょう。
転職でキャリアアップ
今働いている職場での自分への評価や給料に満足していないのであれば、収入アップを目指したキャリアアップも検討してみましょう。
転職してキャリアアップを実現できれば、同じ職種でも会社の規模や業績で今勤務している会社よりも収入が上がり、お金を増やせる可能性があります。
副業で複数の収入源を持つ
時間に余裕があれば副業で収入を増やす方法もあります。近年では政府が副業・兼業の後押しをしていることもあり副業を認めている企業も増えてきています。
特に自宅で簡単に始められる副業はすきま時間に行うことができるのでおすすめです。
主な在宅ワーク副業
- YouTubeで動画配信
- データ入力
- ハンドメイド販売
- ブログアフェリエイト
iDeCoやNISAを活用した資産運用
今もっともおすすめのお金を増やす方法として、iDeCoとNISAを活用した資産運用があります。
どちらも国が推進している制度で、通常、株式投資では運用益の約20%を税金として納めなくてはいけませんが、iDeCoとNISAを活用すれば運用益が非課税になり、税金を納める必要がありません。
株式投資で1000万円の利益が出た場合、通常だと200万円を税金として納めないといけませんが、iDeCoとNISAを利用すれば利益分の100万円全てが自分のものになります。
できることから始めてしてみる!
なにはともあれ行動しなければ始まりません。固定費の見直しや先取り貯金などできるところから始めてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。長く続いたデフレが終わり、色々なものが値上げしているので 何もしなければ貯金は減っていく一方です。
家計を見直し収入アップを目指して、お金に余裕が出てきたら銀行貯金よりもインフレに強い株式投資で資産の増加を計ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。